殺処分0のドイツにおける動物愛護の歴史は、どのような変貌をとげてきたのか?


ドイツ史上最初に動物保護団体ができたのは、1837年ドイツ南部の都市・シュトゥットガルトでした。そして、その4年後に今のティアハイムの前進とも言える団体がベルリンで設立されます。 

ドイツを始め多くのヨーロッパの国々では、もともと動物のお肉を食とし、家畜を飼うことに関してとても長い歴史があります。時代が変わっていく中で、家畜に対してもよりよい環境を与えようとする、もしくは動物の権利などについても関心が高まっていくようになりました。  

そして1933年、あの悪名高きナチスドイツの時代、彼らは動物保護法を制定します。  「え?あのナチスが動物愛護?」と意外に思うかもしれませんが、ナチス政権が動物愛護に熱心だったというよりは、この時代すでに動物愛護がすでに盛んだったこともあり、その層をうまく政治に取り込むために導入された法だという方が正しいかもしれません。 ナチスドイツ時代より遥か昔から、ドイツ人の中に脈々と受け継がれた動物保護の概念は、ナチス政権が倒れた後も衰えることはありませんでした。 

ベルリンのティアハイムは1901年に設立されており、ベルリンのティアハイムはドイツの中でも最も歴史のあるティアハイムの一つだと言われています。 野良犬たちは捕獲されると、このティアハイムに送られるようになりました。 基本的には今のティアハイムの運営方法とほとんど同じことが行われていたようです。このシェルターが早くに設立されていたおかげか、ドイツでは野良犬は早い段階でいなくなっていきました。


ドイツは殺処分0の国。というのはよく聞くことです。 しかしながら、病気にかかって回復が見込めない場合や病気に苦痛が伴う場合は、安楽死という選択自体は存在します。ただし、簡単にどの犬でも安楽死をさせているわけではなく、きちんとした診断と厳しい条件付きで安楽死が施行されています。  

昨今の日本では、ただ “飼い主里親が期限内に表れなかった” という理由だけで、まだまだ元気な犬や猫が殺処分されてしまいますが、ドイツでは元気な犬たちがが殺処分されるということはないですし、そのような形での殺処分は断じて行われません。 

ドイツという国は、第二次世界大戦中にあれだけのユダヤ人をガス室に送った歴史で皮肉られることもあります。だからこそ、ドイツではその過ちを二度と起こさないようにしているのだと、私には思えるのです。

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