保護犬・保護猫を迎える心得


保護犬といっても、いろいろあります。完全に捨てられてしまった犬。悪質なブリーダーによる捨て犬。止むを得ず、飼い主の都合でこれ以上飼えなくなって手放した場合とあります。いずれにせよ、どのケースでも犬たちは人の都合で、孤独にされてしまったわけです。そんな犬たちにもう一度、人の温かさを思い出してもらいたくありませんか?

ひとことで保護犬・保護猫と言いますが、捨てられるまでに至ったその背景はバラバラです。中には、愛されていた子も、虐待されていた子もいます。飼い主から捨てられるくらいですから、本当の愛情を注がれていなかった、乱暴にあしらわれていた、後のことをあまり考えずに飼育されていたと思った方がいいです。 

中には飼い主以外の人間から捨てられた子もいます。近年、高齢者が犬猫を残して亡くなったり入院したりして、それまで飼っていたペットを育てられなくなるという事案が増えています。遺された犬猫たちは家族や業者によって放置された結果、逃げたりこっそり捨てられたりする場合もあるのです。

このような背景をくれぐれも理解した上で、罪なき命ある彼らに、本当の愛情を与えようという覚悟がなければ保護犬・保護猫を迎えるべきではありません。それは、犬猫たちがかわいそうだというだけでなく、迎える家族の皆さんにも負担ばかりが大きくなってしまうからです。けれど、覚悟と努力の裏付けがある愛情で心が通じ合うようになった時、子犬から育てた時とはまた違う喜びを、保護犬たちから受け取ることができるはずです。ただし、「ペットショップで買うより安いから」とか「流行っているから、話題だから」という理由で飼い始めることは、犬猫や、迎えられたご家族にとっても良い結果になりません。

保護犬の里親になるには、ペットショップやブリーダーから迎えるのとは少し違います。大きな違いは、保護犬は他の犬たちと違い、一度、本当に深く傷ついた犬がほとんどです。捨てられたり、虐待されたり、大好きな飼い主さんとどうしても離れなくてはならなくて…。

そんな犬たちを迎えるには、新しくなる飼い主さん自身が、広い心で、犬たちがまた心を開いてくれるまで、気長に待ってあげることができる余裕と、少しでも孤独にさせないために、ちゃんと犬を見てあげられる環境を持てるかどうか。犬を飼うために、自分がどこまでできるかを、ちゃんと見つめ直した上での判断が必要です。また、保護犬のほとんどは成犬です。子犬からのしつけと違い、成犬のしつけは根気がいることも覚えておきましょう。

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