2匹目を保護犬から迎えるのは、あり?〜先住の犬猫との相性〜

保健所や愛護センターからの譲渡では、そもそも先住の犬猫がいる場合は譲渡しないという条件がついていることがあります。先住の犬猫とは相性を見る必要があり、引き渡した後に「やはり相性が良くない」と戻ってくるのを避けたいという考えで、あらかじめ提示している場合が多いようです。

さらに近年では、個人やボランティアが多数の動物を飼い過ぎて、近隣トラブルになっていたり、時には引き取り手が生活を維持できなくなる事案が起きていることからも、多頭飼育には各行政とも慎重です。

しかし、わずかですが先住動物を連れて面会に行くことを許可している行政もあります。

こうした場合、その保健所から保護を行っているボランティアが引き出してから、改めて申し込むというのも一つの方法です。

ボランティアが保護する場合は、逆に先住犬猫との面会は必須ともいえる条件になっているからです。

犬の場合、基本的に異性の組み合わせはトラブルが少なく、次にメス×メス、そして問題に発展しやすいのはオス×オスと言われています。

しかしこれも生き物同士のこと、相性の問題ですから、オス×オスでも仲良くやれるケースもあれば、メス×オスでもどちらかが精神的に参ってしまうほどストレスに感じることもあります。

また、一般的にはメスとオスの組み合わせでは、どちらが先住かにかかわらずメスのほうが強く、譲ってしまったり気に病んでしまうのは年齢にかかわらずオスのほうが多いようです。ただし、これもやはり個体差があります。


先住犬猫と相性が良く、多頭飼いした場合のメリットとしては、もともとおうちにいた先住犬が、新しく迎えた犬に対しておうちのルールを教えてくれることがあります。犬は群れで生活をする生き物なので、群れのリーダーとなった犬が一部教育を担ってくれるケースもありますし、相性がよければ、一頭よりも二頭いたほうが犬たちも楽しいのではないでしょうか。また、飼い主の愛情が分散されるので、過保護な接し方が改善されやすくなる傾向もあり、多頭飼いの犬は、協調性があって問題行動を起こしにくいお利口さんが多いともいわれているのです。

もしも犬たちが仲良くなれなかったとき、様々なトラブルが発生します。もともとおうちにいる先住犬が、自分だけに注がれていた愛情が分散することで、新しくやってきた犬に対して攻撃的になることもあります。

逆に、先住犬がおとなしい子で、新しくやってきた元気な犬に、追いかけまわされたりすることもあります。そうなると、飼い主さんにとっても犬たちにとっても、ストレスフルな環境になってしまいます。

もしどうしても仲良くなれない場合には、二頭が接触しないですむような生活環境を準備する必要があるので、そのことも念頭において準備をしたほうがいいでしょう。

猫の場合は性別にかかわらず、相性はとても大切です。

気に入らないとなれば徹底的に気に入らず、なわばり争いで本格的なけんかに発展することもありますし、けんかに至らなくても弱い方は病気になってしまうことすらあります。

先住動物がいる場合は原則として保健所などの行政以外で、お見合いやトライアルのチャンスを設けているボランティアから引き取るのがより確実といえるでしょう。

仮に相性が良くなくても、引き続き複数頭飼育を検討する場合は、経験の長いボランティアから性格の合いそうな子を紹介してもらうのも、良い結果につながりやすいです。

多頭飼いをするという事は、愛犬にかかる食費、トリミング代、ペットホテル代といった費用が単純に倍になります。費用以外にも、家のスペース、飼い主さんの体力など、さまざまな面で一頭のみの飼育時に比べて大きな負担がかかってきます。無駄吠えなどのしつけを徹底できていないと、すべての犬が連鎖的に吠え始めて近所迷惑になることもあります。また、新しい犬が来たことで先住犬が問題行動を起こす場合もあり、これまで出来ていたトイレが急にできなくなって飼い主さんを困らせてしまうこともあるのです。

多頭飼いをする前に、確認すべき注意点として、性別・体のサイズ・性格の相性で組み合わせを考えてみて下さい。先住犬の性格や犬種、体の大きさ、性別を考慮して、相方を選ぶようにしましょう。 

お散歩などの限られた時間で他の犬と仲良くできる子でも、自分のテリトリーの中に他の犬が入ってくると怒る場合もありますし、逆に他の犬が苦手な子でも、おうちにいる犬だけは平気な場合もあります。

実際は、二頭を会わせてみて、しばらく一緒に暮らしてみないとわからないことだらけなので、犬同士がうまくいかなかったときでも大丈夫なように、スペースや時間を十分に確保できるように、しっかり準備することがとても大切なのです。

多頭飼いを始めたばかりの時期は、犬同士を慣れさせる工程に時間と体力を使うことも覚えておいてください。

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