犬の癒やしの効果

犬と触れ合っていると癒されますよね。犬が持つ癒しの効果についてまとめてみました。

犬を飼う目的はさまざまですが、癒されたいという目的で犬を飼っている人は多いのではないでしょうか。人間に従順で賢く、表情も優しい犬と一緒に過ごすことによる癒やし効果は抜群です。

犬は最古の家畜といわれています。かつては狩りや用心棒、作業の手伝いのために飼われていました。現在でも、警察犬や盲導犬、家畜犬に代表されるように、人間の手助けをする犬はたくさんいます。  そして、家族として飼われる犬も当然たくさんいます。仕事のパートナーとして、そして家族の一員として、長い間、犬は人間と寄り添って生活してきているのです。

犬の癒やし効果は決して思い込みや気のせいではありません。犬によって癒やしが得られることは科学的にも証明されているのです。犬や猫など動物と触れ合うと、人間の体内にはオキシトシンというホルモンが分泌されます。オキシトシンは別名として、「愛情ホルモン」と呼ばれることもあります。出産の際に大量に分泌され、陣痛を促したり陣痛の痛みを紛らわせる作用のほか、母乳の分泌を促す効果もあります。このオキシトシンには、ストレスを増幅させるコルチゾールというホルモンの分泌を抑制する働きがあります。これによって疲労や睡眠不足によって増幅されるストレスを緩和させることができます。

オキシトシンは、愛情や結びつきの深い相手とのスキンシップによって大量に分泌されます。非常に疲れて帰宅したとき、子どもが笑顔で出迎えてくれると疲れが吹っ飛んだりしますよね。これもオキシトシンの働きによるものです。犬と触れ合うことによって、オキシトシンの分泌量が非常に増えるのです。我が子とスキンシップを取っているときと同等以上の癒やし効果が生まれます。さらに犬を撫でているとき、オキシトシン以外にもセロトニンやフェニルエチルアミンといった物質が分泌されます。これらも心を落ち着ける作用があります。

犬の癒やし効果は医療の分野にも役立っています。それがアニマルセラピーです。日本におけるアニマルセラピーの歴史は古く、1920年ごろまでさかのぼります。難病に苦しむ子どもや老人など、長い間不自由な生活を強いられている人々の心を癒やし、治療に前向きに取り組む気持ちを取り戻させる効果も現れています。近年ではアニマルセラピーが不妊にも効果があると言われています。犬を飼うことによってオキシトシンだけでなく、妊娠には欠かせないエストロゲンなどのホルモンが分泌されることが分かったためです。犬はもはや医療の分野でも人間を手助けする大切なパートナーとなっているのです。

アニマルセラピーの対象として、以下の症状・障害が挙げられています。

認知症

知的障害

自閉症

精神疾患

統合失調症スペクトラム

双極性障害

抑うつ障害

不安障害

強迫関連障害

外傷後ストレス障害(PTSD)

この他に、不登校の子ども、身体的リハビリテーション(手術後の機能回復)に対するアニマルセラピーも効果をあげているようです。

不安が強い人についても、動物とのふれあいが心身に変化を与えてくれるようです。不安が強いと悩みを人に相談することが難しくなりますが、相談相手が動物となると不思議と心を開ける、気持ちを前向きにしてくれる、そんな傾向があるのだとか。リラックスすることで、過呼吸や過度の緊張を回避しやすくなるというメリットもあります。 

アニマルセラピーは病気の方だけに効果がある治療法ではありません。心身が健康な方でも、今の健康状態を維持したり、身体やこころの状態を更に安定させるために導入することが出来ます。

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