14年間「実験動物」として生かされた、3匹のビーグル犬が自由になった瞬間

医薬品などの開発現場で毒性検査に用いられる動物。より人間に近い結果を得るため、中型犬による実験が世界各地で一般的に実施されている現実があります。その代表がビーグル犬だということを知っていますか?


「ビーグルフリーダムプロジェクト(BFP)」は、アメリカ中の大学、研究室などで実験に用いられたビーグルをレスキューしているボランティア団体です。この夏は11の週を廻って、殺処分される予定だったビーグル38頭をレスキューしました。

なかでも、BFP団体によって自由を得ることができた、14年間に渡って臨床実験を受けてきた3匹のビーグル犬の表情の変化に注目です。

2015年9月30日、「Bealge Freedom Project(BFP)」は、年老いたビーグル犬を韓国の保健所から引き取りました。永きにわたる役目をようやく終えた3匹ですが、製薬会社の研究室で実に14年間に渡り実験動物として扱われていました。同じような境遇の犬たちとともに、ぎゅうぎゅう詰めの保健所の檻の中にいたそうです。

韓国では、毎年8,000匹近い数のビーグル犬が実験に使用されているとBFPは主張。そのうち大多数が、一度も解放されることなく、檻の中で一生を過ごしているんだそう。しかし、これは韓国に限った話ではありません。世界各地の研究施設で同じようにビーグル犬が使われているようです。


今回、韓国の動物愛護団体の支援を受けて、BFPは3匹のビーグル犬を引き取り、アメリカ移送後、里親探しのプランを描いていました。しかし、老いた彼らは病に冒されていたのです。
まずはその治療が先決。1匹は脂肪腫瘍を摘出する手術を受け、もう1匹は腐った歯を10本抜歯。こうして体調回復までに、およそ2ヶ月間を要したようです。


そして、いよいよ韓国からアメリカへと旅立つ日がきました。車中、何年ぶりかに見る太陽の日差しに目を丸くする老犬。そして、3匹は海を渡りました。


もしかしたら、彼らにとって初めて踏みしめる芝生の感触だったのかも。恐るおそる、でも、ちぎれそうなくらい尻尾を振りながらケージから出てきました。でも、生まれて初めて芝生を踏み、外の空気に触れて、あっという間に生気を取り戻してしまいます。彼らは研究室のケージの中の世界しか知らなかったのです…。

献身的なスタッフたちの介護で元気を取り戻していったビーグルたち。現在、里親探しの真っ最中だとか。


自分だけのベッドも初めて。


こんなに笑顔!

まさに第二の人生がアメリカで今まさに始まろうとしています。


「Huffington Post」によれば、生物医学研究の際に実験台にされる犬の中でもビーグル犬は最も一般的なようです。というのも体格が小型で、性格の穏やかなビーグルは実験に適した犬種なのだそう。BFPは、実験動物として利用される彼らの余生を救うための活動を世界各地で続けています。

お世話して来た研究者たちは、実験が終わったからといって、安楽死させて本当に平気なのでしょうか?殺処分なんて言わず、役目をきちっと果たした動物たちには感謝を込めて家族を見つける、それが普通ではありませんか?

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