保護犬の譲渡を行うペットショップ「ペッツファースト」が伝える命の大切さ

ヨーロッパではペットの殺処分ゼロの活動が広がっています。日本でも殺処分ゼロを目指して、自治体やボランティア団体、企業の間でさまざまな取り組みが行われています。

今回注目したいのは、ペットショップの「ペッツファースト」。通常、ペットショップで扱われるのは血統書つきの子犬や子猫ですが、ペッツファーストでは、保護犬用のブースを併設。普通のペットショップとして営業しながら、同時に保護犬の譲渡も実施しているのです。


北海道など、一部地域では殺処分ゼロの成功例も報告されていますが、そのような事例は日本ではまだまだ珍しいものです。残念ながら今も捨て犬や捨て猫の数は減らず、年間約12万頭もの犬猫の殺処分が行われている状態が続いています。この現状を変えようと、ペッツファーストでは、動物保護活動に積極的に取り組んでいます。ペットを愛するということは、その命を大切にするということ。「ペットを最優先に考える」という企業理念のもと、販売する犬猫のみならず、すべてのペットが幸せに暮らせることを願って、ペットショップに保護犬専用のブースを作ったそうです。

その活動は2013年に始まり、現在では全国22店舗に保護犬用のスペースを確保。ペットを飼いたいと思ってペットショップを訪れる人に、保護犬の存在を知らせ、選択肢を増やすことで、保護犬と人との出会いを無理なくつなぐことに成功しています。これまでに新しい家族のもとへ巣立った保護犬は、累計392頭にもなりました。今後は保護猫の取り扱いも開始予定だそうです。 


縁あってペッツファーストに来た保護犬たちは、獣医師による検査やお手入れを経て、店舗へ向かいます。そして、スタッフやお客様と触れ合い、社交性を磨きながら、家族として迎えてくれる里親さんを探します。ペッツファーストの、保護犬の里親が決まるまでの流れは、

① 保護活動を行うNPO法人から預かる

犬猫の保護活動を行っているNPO 法人に協力いただき、感染症や攻撃性の有無などを確認し、店舗に出るうえでリスクの少ない犬をお預かりします。

② 獣医師による健康チェック

目、口、耳、皮膚、膝、乳腺、心音、フィラリア検査など、全身を確認し、健康状態を記録します。ノミダニ駆除、回虫駆除、フィラリア予防を行い、管理センターで体調を整えます。

③ シャンプーやお手入れで綺麗に

店舗へ移動する前にシャンプーし、爪切り、耳掃除、トリミングなどを行って、清潔で可愛らしく見えるように仕上げます。

④ 店舗でたくさんの人と積極的に触れ合う

店舗ではサークルやパピールームに入れて、お客様にご紹介しています。お客様に抱っこしていただいたり、スタッフが定期的にお散歩に連れていったりして、社交性を身に着ける練習をしています。

⑤ 性格、治療歴、現在の症状を公開

専用のPOP を作成し、治療歴や、現在の症状について公開しています。興味を持たれたお客様にはスタッフが詳細を説明し、その子の現状を理解したうえで、里親になるかを検討していただきます。

 ⑥ 譲渡条件をクリアできるか審査

里親希望の方には、当社が決めた譲渡条件を元にご家族で相談いただき、飼育意向を固めていただきます。その上で、譲渡条件に合うかをスタッフが審査し、クリアできた場合に譲渡契約を結びます。

上記が主な流れとなります。

ペットショップで保護犬を譲渡するというこの異例の取り組み、ペットと人の両方を幸せに導いてくれる素晴らしい活動ですよね。まさに『ペットを最優先に考える』スタイルのペットショップがどんどん増えてくるのを祈ります。

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