まずは、犬との10年後を想像してみる。

犬の一生とあなたの人生。その両方をしっかり考えて、計画を立てていますか?


犬との生活を始める時の、飼い主さんの年齢にはいろいろとあると思います。まだ小学生や中学生であったり、高校生であったり。社会人になったばかりであったり、一人暮らしを始めたころであったり、結婚したばかりであったり。子供ができたところであったり、子供の世話が終わった時出会ったり、子供がみんなひとりだちした時出会ったり、夫婦ふたりでのんびりと暮らすようになった時出会ったり。

ひとそれぞれ、いろいろなケースがあるかと思います。迎える時の年齢はいろいろあったとしても、迎えた犬と一緒に暮らせるのは、迎えてから10年前後、長くても20年ぐらいです。人間の一生を考えると、けっして長いといえる期間ではありません。しかし、けっして短い期間でもないのです。

10年、20年という期間は、人間の生活もかなり変わる可能性があります。小中学生は成人になり、一人暮らしをしていた方も結婚して子供ができているかもしれません。また、住むところも変わるかもしれません。転職して、会社が変わるかもしれません。世の中がどうかわるかも、わからないのが現実かもしれません。天災が起きて、犬を飼えるような状況では無くなったり…


たとえばあなたが今8歳だったら。10年後は18歳です。その10年のあなたの人生にはいったいどんな変化があるでしょう。小学生だったあなたは中学生になり、部活や塾で帰りは今よりもずっとずっと遅いかもしれません。高校生になったらどうでしょう。家族との時間よりも友達と一緒にいることが楽しくなるかもしれません。自分だけ「お散歩があるから」と帰って来れますか?

もっと長生きしたとして、さらに6年経ったとしたら、どうでしょう。あなたは24歳です。大学へ行き、一人暮らしをしているかもしれません。会社へ就職して、朝早くから夜遅くまで家をあける生活かもしれません。彼氏や彼女が出来て、犬のことを考えている余裕はなくなってしまうかもしれません。もしかしたら、結婚しているかもしれません。16歳になり、よぼよぼになってしまったこの子を、最後までお世話することができるでしょうか?


たとえばあなたが70歳だったら。10年後は80歳です。もし元気でいたとしても、あなたが迎えたこの子もまた、あなたと同じように年をとっています。あなたの足腰がだんだんと弱くなってくるように、この子も立てなくなったり、痛がるようになったり…。大きな病気にならなかったとしても、寝たきりになってしまったり、人間でいう認知症のような状態になってしまうことだってあります。数時間おきにおしっこやうんちのお世話、ご飯をたべさせたり、体勢を変えてあげたりと一日中離れられないかもしれません。体調が悪くなれば、抱えて病院へ連れて行かなければなりません。それでも最後までしっかりと愛情を持ってお世話をすることができるでしょうか。たとえお互いに離れ離れになることを望んでいなかったとしても…

あなたの体力や生活スタイルの変化によって、一緒にいることが難しくなってしまうかもしれません。そんな時、この子のお世話を引き受けてくれる人が見つからなかったら…この子はどんな運命をたどることになるのでしょう。

「今」あなたの欲しいという気持ちだけで迎えて、幸せになるのは誰でしょう。それは、ほんのひと時のあなただけ、ということはないでしょうか?


犬を迎える時は、少なくとも10年後の犬と一緒の生活を想像してみてください。飼い主さんは、成長して、ますます元気になっているかもしれません。また、逆に年齢による体力の衰えが感じられる年齢になるかもしれません。でも、犬は確実に老いに近づいています。そんな犬と、楽しく10年後も暮らしているところを想像してみてください。

もしかしたら、引っ越しているかもしれません。でも、引っ越したところでも楽しく犬と暮らしているところを想像してください。家族構成も変わっているかもしれません。結婚して伴侶が出来て、子供もいるかもしれません。でも、そうなっても、家族と一緒に犬と楽しく暮らしているところを想像して下さい。

お年寄りの方の中には、10年後に心配を感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、万が一のことを考えても、ご家族には、必ず同じくらい愛犬を大事にしてくれる方がいるのではないでしょうか。また、10年後も犬と楽しく、そしてのんびりと暮らしているところが想像できれば、それが力にもなるかと思います。


10年後が想像できたら、15年後、そして20年後・・・。そう考えると、自分でも未来への希望と目的がもて、10年後、そしてそれ以降まで犬と楽しく暮らすためには、自分自身がどうしていけばいいのか、また、犬が少しでも長く、元気でいてくれるためには、犬のために何をしてあげればよいのか、ということを考えるようになるのではないでしょうか。そのために、勉強して、努力をして、犬との生活がより楽しいものになっていくものと思います。そして、10年後の犬との生活も、必ず、楽しいものになるでしょう。犬を迎えた時、5年後、10年後と、犬が成長していく姿、自分の未来、そして犬との暮らしがどのように楽しくなっているか、ぜひ想像してみてください。

私たちは年齢に関係なく、いつ、どこでどんなことが起こるかなんてわかりません。しかしどんなことがあったとしても、この子の笑顔を絶対に奪うようなことはしない。それが犬を家族に迎えるということなのではないでしょうか。

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