「もう飼えない」という理由で愛犬をヤフオクに出品した飼い主

みなさんご存知の「ヤフオク」で、驚くことに「犬」がオークション商品として出品されていました。それに気が付いた心ある男性が落札したあとに出品者に連絡を入れたところ、「飼えなくなったから」という理由で出品したことが判りました。その後、彼がFacebookにアップしたところ、多くの反響が寄せられました。

ヤフオクでは、ファッションやアクセサリー、食料品、花、自動車、ペット用品など、様々なカテゴリの品物が出品され、入札・落札されています。 ある意味、私たちが必要とするものはすべてある!と言えるほどです。しかし、出品が禁止されている商品もあります。 ヤフオク!ガイドライン細則から、今回生じた「犬の出品」に関係する文言の一部を抜粋します。

B.出品禁止物

8. 動物の生体のうち、以下に該当するもの

(1) 哺乳類

(2) 鳥類

(3) 爬虫類

つまり、犬や猫、鳥、トカゲなどは出品禁止物として、しっかりと細則に定められているのです。 一般的な常識から考えれば、「犬猫などを出品する人などいるだろうか?」となりますが、今回のように犬を出品する輩も現実にいるわけです。

そんな決まり事があることを知ってか知らずか、「犬」が中古としてヤフオクに出品されてしまいました。発見したのは「Tetsuya Yamaguchi」さん。 出品ページには以下のような内容が書かれてあったそうです。

【コーギとチワワのMix犬 】

・性別 ♂

・生後10か月(生年月日28年8月1日)

・体重5~6キロ

・性格 やんちゃで結構吠える

・交渉受け付けます

・四国限定でカンガルー便発送

違反行為に驚いたTetsuya Yamaguchiさんは、リスクを覚悟ですぐさま行動に移し、中古の犬を落札することにしました。 そして、落札したあとに出品者に電話して事情を聞いたところ、継続してこの犬を飼えなくなりオークションに出したことが判明したのです。

出品者は動物福祉などについて特に知識を持たない若い人だったとのこと。 その理由を訊いたTetsuya Yamaguchiさんは、まずは犬を出品するのは禁止されていることを伝えます。さらに、頑張って自力で里親を見つけるようアドバイスを入れました。

頑張った結果どうしても里親が見つからなかったら自分が引き取る、と出品者と約束を交わしました。 出品者の事情を直接訊いたとき、「管理センターに持ち込まなかっただけでもましなのかな」と感じたそうです。

たとえこうした違反行為を目撃したとしても、行動に移す人はどれだけいるでしょうか?リスクが大きい行動とは言え、彼の勇気ある行動は称賛に値します。

Tetsuya Yamaguchiさんは、一連の出来事を自身のFacebookにアップしました。すると、150人を超す人々がシェアして、なんとか犬に里親ができるよう協力し始めたのです。 さらに、この投稿は『みんなで“いのち”について考えようプロジェクト』さんの目にも留まり拡散していきます。

『みんなで“いのち”について考えようプロジェクト』は、香川県の保護動物の情報のシェアを中心に、動物たちと人との幸せな共生をテーマにFacebookを運営しています。

こうして数百人のシェアがなされ、実際私の耳にもFacebook友達から情報が届けられることになりました。

驚くことに、『みんなで“いのち”について考えようプロジェクト』の元に、「一般人になりすました業者による出品かもしれない」という、信じられない情報が届けられました。 巷では生体のオークション出品はしばしば見られるそうです。もしそれが事実だとすれば大変な問題です。

もちろん出品者の詳細情報までは私たちは介入できないので、万が一、犬猫などの出品を目にしたら私たちもYahooに違反申告をしましょう。 Yahooとて、こうした問題はメディアに大々的に取り上げられたくはないでしょうから、こうした違反には真摯に取り組んでいるはずです。それでも防ぎきれないこともよく分かっています。

しかし、私たちが常に声を上げ行動し続けることで、動物たちを取り巻く環境や人々の意識の変革に繋がることは間違いありません。

Tetsuya Yamaguchiさんの投げた1つの石は、SNSを通して大きな大きな波紋を起こすことができました。おそらく出品者だけにまかせていても、里親が見つかる確率は低いでしょう。

新しい里親が見つかり、幸せに生きる道が用意されることを祈るばかりです。

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