食肉にされる予定だった10匹の子犬。ある女性に救われ幸せな未来を手に入れる。

韓国には現在も食用として犬を飼育している養犬場が多く存在し、その数は17,000にも上るといわれています。そして、毎年200万匹もの犬がこの養犬場へと送られ、その後食肉加工場でと殺されているそうです。ところが、実際に犬を食べているという国民の数は非常に少なく、国内でも多くの人が食犬文化の廃絶を訴えているのも事実だといいます。

韓国に暮らすナミ・キムさん。彼女も犬食に強く反対しており、ある日教師を辞職してから養犬場の撲滅に向けて活動しています。彼女の主な活動内容は、養犬場を一つ一つ回り、そこで働く方々の新しい職探しを支援するというもので、彼女はこれまでに多くの養犬場を閉鎖へと導き、300匹を超える犬の命を救ってきたそうです。

そいてつい先日、キムさんは10匹の子犬を養犬場から保護しました。その子犬はまだ生後数か月しか経っておらず、何故その場所にいるのかも良く分かっていない様子だったといいます。

子犬達を保護したキムさんは、その後子犬達の住む場所を探すため、アメリカ・ミネソタ州にある「Animal Humane Society 」という動物の保護施設に助けを求めました。すると、Animal Humane Societyの方々は子犬を引き取ることを快く引き受け、すぐに子犬をアメリカへと連れてくるための手続きを進めたそうです。Animal Humane Societyに勤めるブリーさんは、「他の国から犬を引き取るのは初めての経験だったので、子犬達をアメリカに連れてくるまでには数か月を要しました。しかし、それでも私たちは助けを必要としている子犬やキムさんを放っておくことが出来なかったのです。」と話しています。

子犬達を韓国からアメリカへと運ぶためには膨大な資金が必要となりましたが、Animal Humane Societyはインターネット上で募金を募り、なんとか必要な資金を集めることに成功しました。

そして数か月後、準備が整うと子犬達は飛行機へと乗せられ、無事にアメリカへとたどり着くことが出来たのです。

子犬達は長旅によって疲れてはいたものの、健康状態に異常は無く、Animal Humane Societyの施設に着くと元気な姿を見せました。

施設ではそんな子犬達に「トラ」「ブリス」「ハニー」「ロージー」「タニー」「トミー」「チャーリー」「マーク」「タクソン」「レオ」という名前を付け、里親が見つかるまでの間一生懸命彼らの面倒を見ました。

子犬達は施設ですくすくと成長し、数週間後には全員里親のもとへと旅立っていきました。現在、子犬は別々のお家で幸せに暮らしています。

Animal Humane Societyの方々は、「キムさんは本当に素晴らしい女性で、まるでヒーローのような方です。私たちは今回キムさんと共に10匹の子犬達の命を救うことができ、表現できないほど嬉しい気持ちでいっぱいです。」と話しています。

今回救われた10匹の子犬を含め、これまで300匹以上の犬を養犬場から救ってきたキムさん。彼女はこれからも活動を続け、いつかは韓国から養犬場を無くしたいと話しています。

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