ペットを売らないペットショップ『岡山シュシュ』

岡山県にあるペットショップ「シュシュ」が、 “ペットを売らないペットショップ” として話題になっています。つまり、生体販売を行わない新しい形のペットショップなのです。

彼らが2015年春よりスタートさせたのは、里親探し事業。岡山店と倉敷店の2店舗に「保護犬譲渡ブース」を設けることで、多くの犬たちを救おうと尽力されてきました。一方でNPO法人「犬猫愛護会わんぱーく」ともタッグを組み、保護された犬たちの飼い主を探す活動もしています。現在では、フードやグッズの販売、トリミングなどのサービスを提供しながら、殺処分される予定だった犬の譲渡先を探す「里親さがし」をしています。引き取り希望があったら、希望者の自宅にスタッフが出向き、どのように飼育されるのか、飼育場所として適しているのかを判断。その後、1週間にわたって希望の犬と自宅で暮らしてもらいます。狂犬病予防や混合ワクチンの接種、自治体での犬登録、最低でも6カ月は近況報告を怠らないことなどを条件に引き渡されます。予防接種などの費用は引き取り手が負担。シュシュ岡山店は手数料はとらず、里親が決まるまでの飼育費用も店で負担しているそうです。

ペットショップといえば、子犬や子猫が売られているところがほとんどですね。しかしそんな中、ペットを販売しないペットショップ『シュシュ』の挑戦は、今あるペット業界に衝撃の走るものでした。

シュシュも、以前は従来のペットショップ同様に犬猫の生体販売を行ってきました。しかし、事業責任者である澤木崇さんは、犬猫が次々に捨てられて殺処分されているにも関わらず、ペットを売るということに疑問を抱き始めたのです。それが、このペットショップ『シュシュ』を変えるきっかけでした。

岡山県では近年、動物愛護管理法の改正により、動物に対する意識や飼い方に対する考え方が向上したり、動物保護団体の啓発運動などの働きにより、犬猫の殺処分数が減少しています。それに加えて、今回のペットショップ『シュシュ』の取り組みは動物愛護意識の更なる啓発に繋がることが期待できます。ペットショップ『シュシュ』では、今まで生体販売の犬猫を展示していたガラスケージには捨てられて、保護された犬や猫などが安心して過ごせるスペースとして利用されています。また、犬猫を探して見に来た人々がここで保護された犬や猫を見ることができます。そして、しっかりと飼ってもらえるように譲渡条件も強化されており、その条件をクリアした人にしか犬猫を渡さないように取り組んでいます。

保健所や愛護センターなどに保護され、殺処分を待つだけの犬を引き取り、新たな飼い主を探す。この一連の行為を無償で行う「シュシュ」の試みは、全国的にも非常に珍しく、ツイッターには「応援したい」「支持する」といった声が数多く集まっておりました。

【ツイッターの声】

「岡山にも良心のある人がいた。応援したい」

「素晴らしい取り組み。全国に広がって欲しい」

「寄付とかできひんのかな」

「大賛成。生体販売はやめてほしい」

「一気には無理だと思うけど売る子と里親探しの子半々で置くとか少しずつでも日本のペットショップが変わっていくといいなぁ」

「うちの歴代家族はみなペットショップでダメになった子や捨てられた子ばかり、それでも愛おしい」

「岡山県のペットショップの大きな第一歩にとても感動した」 ただひとつ気がかりなのは、「無償で行っている」という点。このスタイルで果たして、長く続けられるものなのでしょうか。しかしウェブサイト「産経フォト」によれば「飼育コストは店の負担になるが、事業への共感から店頭やオンラインでの関連商品の売り上げが伸びている」とのこと。また従業員が今まで以上に自分の仕事にやりがいを感じるなど、多くのメリットを生んでいるのだそうです。さらに同店フェイスブックをチェックしてみたところ、どうやら最近多くのメディアから、取材が殺到している模様。これによって注目度がますます上がり、「シュシュ」の試みが広く知られるようになれば、取り組み自体も広がりをみせてゆくかもしれませんね。

面白いのは、アメリカでも全米に100店舗以上あったペットショップが全店舗で生体の販売をやめると、生体販売をやってた頃より業績が伸びたとか。それ以来、アメリカではその路線がスタンダードになって、生体を売ってるところは少ないといいます。

物言わぬ小さな仲間との関係を再構築するために立ち上がった、小さな田舎のペットショップ『シュシュ』。シュシュが始めた勇気あるアクションから私も希望と勇気を頂きました!こういうペットショップが全国に増えるのを切に願うばかりです。

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