シェルターでうなだれる犬は、ずっと温かい抱っこを待っていた。

犬にとってシェルターは決して居心地の良い場所ではなく、恐怖の場所ですらあります。シェルターの隅にうなだれて座る1匹のメス犬は、これから自分に起こることを知っているかのようでした。しかし、その姿を見つけた心優しき人は、誰かがきっとこの子を引き出してくれると信じ、自身のFacebookに犬の写真を紹介します。そのことがきっかけとなり、アナベルの運命は好転していくのです。

自分の運命を悟ったかのようにシェルターの片隅に座り続けるメス犬がいました。彼女の名はアナベル。固く閉ざされた鉄の扉と冷たいコンクリートに囲まれた空間は、アナベルには広すぎました。どれだけ広くても、アナベルは走り回ることもなく、ずっと床を見つめうなだれるしかありません。あまりにも悲痛な面持ちの犬を見たワンさんは、誰かがこの犬を引き出してくれることを望み、Facebookにアナベルの写真を投稿しました。アナベルの心は恐怖に満ちてはいましたが、それでも彼女には人を愛する心が残っており、セカンドチャンスを与える必要があることは明らかです。

カリフォルニア州の動物保護団体『リラックス・オブ・ラブ・レスキュー』のボランティアさんが、偶然この投稿を目にします。すぐに団体に連絡を入れ、アナベルを早急に引き出す必要があると伝えました。その翌日、団体創設者のタウニアさんはアナベルに会いに行き、シェルターから無事に引き出すことができました。もうこれでアナベルは永遠にシェルターに戻ることはありません。タウニアさんに抱かれたアナベルの表情は、まるで別の犬のように輝き始め、尻尾を360度回転させて興奮していました。それまでのアナベルは、シェルターを訪問する人々から気が付かれることもなく、毎日を寂しく過ごしていたのですから無理もありません。ようやく念願の抱っこをしてもらい、心から喜んでいるのがよくわかります。

アナベルを引き出してすぐに獣医の診察を受けさせましたが、彼女の健康状態は最良ではないことが判明します。アナベルの頭の上には腫瘍があり、目は感染症を患い、歯や皮膚には炎症を抱えていました。治療は継続的に行われる予定です。現在、団体の里親さんの家で過ごし、120%の愛情を受けています。アナベルはよほど寂しくて疲れていたらしく、家に来て1日半もの間、里親さんのそばをずっと離れずに眠り続けたそうです。一緒に暮らす他の犬たちとはまだ遊べていませんが、少しずつ新しい環境に馴染もうとしています。ハフマンさんは「アナベルに徹底敵にしつけを教えれば、彼女はさらにいい子になっていくと信じています」と語っています。

アナベルは里親さんのひざの上でくつろぐのが大好きになりました。どこにでも連れて行けるようになるまでは、たっぷりと甘えてほしいですね。あれほどまでに悲痛な表情で落ち込んでいたアナベルでしたが、今は毎日を笑顔で過ごしています。人間と触れ合うことでこんなにも犬の表情が変わることに驚きを隠せません。世界中のシェルターでは、たくさんの犬たちが温かい抱っこを待っているのですよね。アナベルやシェルターで待つ犬たちに、1日も早く永遠の里親ができますように。

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