震災で一念発起、一人でつくった保護猫カフェ「ねこかつ」

一人で始めた保護猫カフェの活動が周囲の共感を呼び、東京・新宿のデパートに計300匹の猫を集めて国内最大級の保護猫譲渡会を開催するまでになりました!

保護猫カフェ「ねこかつ」は、西武新宿線の「本川越」駅から歩いて数分、賑やかな商店街の中にあります。人の膝でくつろいだり、キャットタワーに飛び乗ったり、思い思いの場所でリラックスする猫たち。ここにいる約30匹の猫たちは、ひどい環境で飼われていたり、あるいは目も開かないうちに保健所に収容されたりして、救い出された子ばかりです。カフェでのんびり過ごしながら、新しい家族になってくれる人が現れるのを待っているのです。

「ねこかつ」の店主梅田さんは、「44年生きてきて、猫を飼っていなかった時期は1日もない」というほど、子どもの頃から大の猫好きです。小学校の作文にも「大きくなったら保健所にいる猫を救いたい」と書いていたそうです。

「社会人になってからは、稼いだお金で少しでも猫の殺処分を減らすために近所の野良猫を捕獲して、避妊手術をしてからまた地域に戻す活動を地道にやってきました。近所の野良猫の数が減ってきた実感もありましたが、それだけじゃだめだと思うことがあり、外資系の流通企業を辞めて、ここをオープンさせました」

きっかけは6年前に起きた東日本大震災で、福島県の避難地域に取り残された猫や犬を保護するボランティア活動でした。大災害でやむなく悲惨な状況に置かれた猫や犬をみて、「もっとできることがあるはず」と一念発起。物件探しから内装リフォームまでほとんど一人で行い、保護猫カフェ「ねこかつ」をオープンさせたのです。

「ねこかつ」という店名には、“婚活”や“就活”と同じくらい、猫の保護活動も一般的に広まって欲しいという願いを込めたそうです。『まずは保護猫に触れ合ってもらうこと』を目指して、商店街の人通りの多い場所を選んでカフェを開かれました。より活動を広めたいと、店の近くにある「川越市産業観光館」に依頼し、保護猫の譲渡会の会場を借りることにしました。今では月に2回、定期的に開催し、地元の人にも知られています。さらにこの活動を知って、同じ商店街にある丸広百貨店から「うちでもどうぞ」と声をかけられ、これがきっかけとなり、同店で「sippo特別写真展 みんなイヌ、みんなネコ」が開かれ、保護猫の譲渡会も同時開催されました。

こうして梅田さんが一人で始めた活動は徐々に縁がつながり始め、年間約500匹の猫や犬の新しい家族が見つかっています。『もっとできることがあるはず』の、梅田さんの精神を尊敬し、見習いたいものですね。

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