犬を殺処分から救う6つの方法

犬を飼う前に、そして犬が問題行動を起こしてしまう前に、私たち人間が犬について理解し学ぶ必要があります。これについては飼い主の責任を重んじて考えていただきたいものです。犬を飼うということはおもちゃを買うことではありません。ぬいぐるみを買うことでもありません。命ある者を家族として迎えるということなのです。まずは、それを念頭に置いて、犬を殺処分から救う6つの方法を読んでいただきたいです。

①犬を飼う前に、犬について勉強する

犬を飼いたいと思ってもすぐに飼ってはいけません。まずは犬がどんな生き物なのか本を買ったりインターネットで調べたり、犬の愛好家の方から話を聞いて知識を広げてください。また、最近では犬のしつけや飼育の啓発のための無料講座も開かれているので積極的に参加するようにしましょう。そして、一人が学ぶのではなく、家族みんなで学び十分な知識、理解力をつけて犬を迎えるようにしてください。

②問題行動は犬のせいではない

飼い主が保健所に連れて行く理由としてよく挙げられるのが「犬が噛み付くから」「犬が言うことを聞かないから」「吠えてうるさいから」などです。犬は本能で噛みたい欲求があったり、吠えることで仲間に何かを伝えようとしたりします。そして主従関係を常に意識している動物なので飼い主が下に見られればいうことを聞いてはくれません。犬は元々頭のいい動物です。飼い主が真剣に向き合い、正しいしつけをすれば問題行動は解決できます。犬が人の手を噛んでしまうということは、人の手に対する恐怖感からきている可能性があります。しつけのためだからと犬がいたずらをした時に手で叩いたりするとそれが犬にとって恐怖になります。その恐怖は自己防衛に繋がり、犬の前に手を出すだけで歯をむき出し噛んでしまうのです。または、犬にとって人の手がおもちゃになっている可能性もあります。小さい頃はなんでも興味があり目にしたもの全てを口に入れたり噛んだりしたいのです。その対象に手が加わってしまうと、「手はおもちゃ。噛んでいいもの」と認識してしまいます。それをしっかりと直さないとエスカレートして噛む強さが増し、飼い主さんが大怪我してしまいます。また、犬はどうしても吠える生き物です。しかし、ちょっとしたことですぐに吠えたり異常な吠え方をするのであれば何か飼育状況に問題がある証拠なのです。犬の問題行動は犬のせいではありません。人が犬をダメにしているのです。問題があるならば犬を処分するのではなく、しつけ教室へ行ったり家庭犬インストラクターにまずは相談しましょう。

③繁殖させない為にも去勢避妊手術をする

よく、仔犬を産ませるだけ産ませて、増えていらないからと保健所に連れて行く人が居ますが、これはとても卑劣で人として恥ずかしい行為です。そもそも、増えてしまって困るのであれば、なぜオスメス別にして飼育しないのか、そしてなぜ去勢避妊手術を受けさせないのか疑問です。犬が好きでオスメス飼いたいのであれば、去勢避妊手術をしてむやみに数を増やさないようにし、もし、一度は産ませたいのであれば、産まれてくる仔犬全てに責任を持つようにしましょう。その覚悟がないならば去勢避妊手術をし、殺処分行きを防ぐようにしてください。そして、去勢避妊手術をするのにはもう一つ理由があります。それは「生殖器の病気を防ぐ」ことです。去勢避妊手術をせずに年を取った犬は、何らかの生殖器の病気になる確率が高いのです。例えばオスならば「精巣がん」「前立腺肥大」「前立腺がん」。メスならば「乳腺炎」「乳がん」「子宮蓄膿症」「子宮がん」です。メスに関してはかなりの確率で「乳がん」を発症しています。最初は「乳腺炎」そしてそこから「乳がん」になる可能性があります。犬も人と同じように病気をするのですが、病気になり高額な治療費がかかるからと犬を手放す人が後を立ちません。病気になった時にも面倒がみれないのであればそもそも飼ってはいけないのです。そして、そうしたリスクを減らすためにも去勢避妊手術が重要なのです。

④道端で徘徊している犬を見つけたら保健所ではなくボランティアさんへ

昔から道をうろついている犬がいたら「保健所」という意識があり、今でも迷子になっただけなのに保健所の職員に連れて行かれてそのまま飼い主さんの元へ帰れずに殺処分されてしまう犬が多くいます。こんな悲しいことはありません。ここで、ぜひ、覚えておいていただきたいのが「保健所は犬を保護し助けるところではない」ということです。保健所に連れて行かれたら最後だと認識してください。では、もし道端でうろうろしている犬がいたらどうすればいいのかというと、まずは犬の保護ボランティアさんに問い合わせしましょう。犬を保護しているボランティアさんならば犬をきちんと保護し、新しい飼い主を見つけるよう努力してくれますし、首輪に元の飼い主の情報があればしっかり連絡してくれます。また、犬がもし大人しい場合は、ボランティアさんが来るまでの間、保護するようお願いします。そうすればボランティアさんもそぐに連れていけます。犬の命を救うためにも保健所ではなく犬の保護ボランティアさんへぜひ、連絡してください。

⑤犬をボランティアさんから譲渡してもらうという選択

犬を迎えるのにペットショップやブリーダーばかりが選択肢ではないことを知ってください。ペットショップやブリーダーさんで買えば、仔犬から飼うことができますが、犬飼いが初めての方や犬よりも長生きできるか分からない場合は「成犬」から飼うというのも一つの手です。その場合に犬の保護ボランティアさんから犬を譲渡してもらうのです。仔犬から飼うと一から全て教えてあげなければならないですし、お留守番の時間を長くはできません。また、有り余る体力をうまくコントロールできるほどの能力や気力も必要です。それを考えると成犬は、落ち着きもあり、なんでも初めてという仔犬とは違い大人としての理解力もあります。もちろん成犬ですから、仔犬よりも新しいことを覚えるのに少し時間がかかってしまうこともありますが、飼い主さんに寄り添った行動が取れるので仔犬よりもいい点がたくさんあります。そして何より、その保護された犬の命を救うことができるのです。

⑥犬の保護ボランティアに参加するまたは支援する

犬の保護ボランティアに参加するというのも、犬を殺処分から守る方法の一つです。ボランティアの参加方法はいくつかあります。一つは自分でボランティア団体を立ち上げて行う。もう一つは既にあるボランティア団体に加入する。こちらは大きいところもあるし、小さい個人で行っているところもあります。その中でボランティア理念が共感できるところに入るのが良いです。そして最後に、仕事が忙しくて保護活動ができないのであれば、ボランティア団体に支援する方法です。支援は物資や現金が主になります。物資の支援の場合、ボランティアさんで指定してある物を送ることが一番です。その時々で、必要な物は異なりますので必ずボランティアさんに確認しましょう。そして現金の場合です。保護犬はみんな去勢避妊手術を受けていたり、病気の治療を必要としている子もいますので高額な資金が必要なのです。そのため、資金提供はとても助かる支援であり犬を救う方法でもあります。

殺処分を避けるために事前に行えることがたくさんあります。今回こちらでご紹介した方法はほんの一部に過ぎません。そして、まだまだ数多くの犬が全国で殺処分されています。いつか日本から犬の殺処分0の日が来るように、ぜひ、他人事だと思わずに犬を殺処分から救えるよう行動していきましょう。小さなことからでも構いません。

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